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Null Audio remold + modの音について [Null Audio 10pro mod]

とりあえず1週間使ってみたので音の感想を書いてみようと思います。
思うまま書いてたらいつの間にか長文になってしまいましたorz
文章的におかしい部分もあるとは思いますがご容赦をm(_ _)m
音の前にまず運用面について少し…

カスタムIEMは装着が難しいというイメージが強かったのですが、1週間使ってみてむしろカスタムの方が装着が簡単だと思いました。というのも、私はTF10proのイヤピースにダブルフランジを使用していてきちんと装着するのに多少時間がかかってました。また、日によって微妙に装着角度にムラがあったりして日によっては満足な音が得られない時もありました。それに比べてNullのremoldの場合はシェルのつくりが補聴器よりだからなのか付け外しに慣れれば非常に楽です。ネジを回す要領で回しながら耳に入れると驚くほどすんなり入ります。コンプライやマシュマロの場合はわざわざイヤピースを潰す必要があるため時間がかかりますが、それに比べればカスタムの装着は回転させながら入れるだけですから非常に楽です。カスタムが到着する前は付け外しが面倒かもと思っていただけにかなり意外でした。


それと遮音性ですが、非常に高いです。カナル部分を太めにしてもらえばもっと遮音性は上がると思いますが、通常仕様でも十分です。音楽を聞いていなくても人の話し声は聞こえても何を言っているのかは全く分かりませんし、逆に自分の心音がうるさいくらいです。


また、シェルがぴったりと前回の記事で書きましたが、1週間使ってみて少し右が小さいかなと感じることはありました。戻ってきたインプレッションと比べても形状はそっくりなのでおそらくインプレッション側の問題だと思います。もし今度私がNullにremoldを頼むとしたらほんの少しだけカナル部分を太くしてもらおうかなと思います。というか左が驚くほどぴったりだから右が気になるという方が語弊がないのではと思います。


ようやく音についてですが、私は今回のNull remold + modが初カスタムなので残念ながらUE11Proとの比較はできないのでTF10Proからどのように変わったのかといった点などに重きをおいてみます。


まずノイズのことですが、10Proの比べて非常に感度が高くiPod直なら20%~30%で十分な音量を確保できます。感度が高いからかiPod直でもホワイトノイズが聞こえます。さすがにPicoやSR-71A(ローゲイン)ではホワイトノイズは聞こえません。ためしにCARAT-RUBYにつないだらギャングエラーにホワイトノイズにPC側のノイズがひどかったですorz


音質に関してですが、一番変わったのが低音でした。非常に制動感があり芯に来る低音です。TF10では多少ぼわつく感があり、もう一歩沈み込みが足りないと感じていましたが、modではTF10以上に重心が下で量も質も上回っていると感じます。ただ、人によっては低音ですぎと感じるかもしれません。私も若干そのように感じます。ですが支配的な低音なのに、中高音があまりマスクされずに聞こえてくる点はさすがだと思います。TF10の低音に不満を抱いている方ならちょうどいいのかもしれません。


それとマスクされないとは言っても不自然にボーカルが飛び出して聞こえるといったことは全くありませんでした。自分としてはTF10を使ってた頃とあまりボーカルの引っ込み感は変わってない印象です。ただ、私はTF10をオーグラインにリケーブルしてダブルフランジチップで使用していたのでもともとボーカルの引っ込みが改善していたからそう感じるのかもしれませんが…
なんというかボーカルはマスクされないんですが相変わらずボーカルが遠く感じるような感覚です。おそらく低音が増したので相対的にそう感じるんだと思います。

高音は低音の量のせいかおとなしく感じますが、ボーカル同様マスクされるようなことは全くなくどこかの帯域でスパンと切れている感じはありません。高音に関してはTF10からそこまで変わってないような気がします。

全体的には新しいユニットを追加しているからか中高音に少し不自然さがあるのは否めませんが、音の分離は大変よく、カスタム化した恩恵もあり、細かい音まで聞き分けることができ、音がよりリアルに感じられます。


残念だった点はアコギの生々しさに関してはTF10Pro+オーグライン+ダブルフランジの方がいいように感じた点ですかね。

あとはカスタム化したことにより、より密閉されるためか少しこもり感があるのが少し不満です。これは私が10pro modを待つ間にずっとSTAXの音を聞いていて慣れたからかもしれませんので参考にはなりませんorz
ただ音のこもりというよりクリアさに関しては10pro+ダブルフランジの方がよかったかも。
細部まで聴き取れるけどクリアな音ではないということはこれも音楽性でしょうか…

個人的にはもう少しクリアな音の方が好みです。ということはUE11は自分には合わないのかな?

不満点に関しては音の好みも起因するのでなんとも言えませんが音の質に関しては確実に向上しています。ただ、これがUE11とほぼ同じ、$1000クラスだとはちょっと思えないかなという音ですね。UE11を聞いたことがないのであくまで私の感覚的な印象ですが、もっとカスタムには上があるだろうと感じさせる音、悪く言えば値段なりな印象を受けました。カスタムに夢見すぎ!とか言われそうですが、あくまで感覚的にそう思っただけです(汗)

なのであくまでTF10使わないからremoldしようとか最初のカスタムは安く済ませようと思っている方にはremold + modは向いているのではないかと思います。あとは…低音大好きな方とか?


不満点ばかり目立つ文章ですが、確実にTF10proからのステップアップにはなります。
私が既にSTAX耳だから不満が多いだけなのかもしれません…

かなりぐだぐだな文章ですが音に関しての印象はこんな感じです。


それとケーブルやアンプによる相性なども超主観ですが一応書きます。

私が所持しているのはUEの純正ケーブル、オーグライン、Luneの3つですが、それぞれでの特徴は箇条書きでまとめてみます。

・純正ケーブル(L字)
 音場は広くはないが他のケーブルに比べると輪郭がしっかりしていて元気な音。音質としては他の2つには劣るが一番バランスがいいように感じる。タッチノイズも少なく断線の心配が一番ないしカスタムだと針金がついている方が扱いやすい。運用面に関しては一番使い勝手がいい。

・Luneケーブル
 音場が一番広い。狭い部屋の壁がぱっと取り払われるような感覚。それぐらい開放感がある印象。これだとこもり感はかなり改善される。ただ、音源自体も少し遠くなってしまう印象で広くなった分、密度感がなく音が少し薄くなったような気がする。ボーカルだけに関しては少し前に出てくる印象だけど曲によりけりなのでこれは10pro modのバランスが悪いからかも。良くも悪くも繊細な音になり刺激が足りないという印象も(特に高音)。ただ、全体的に純正より音の質がよくなったのは明らか。低音もそこそこ締まるが少し腰高のようにも感じる。全体的にモニターライクな音ですこしボーカルは乾燥的な気がする。10pro modの音を堪能したいならLuneがお勧めかも。線が針金のように癖がつきやすくタッチノイズが結構ある。スリーブに包まれている部分は問題ないが、分岐部はかなり細く、すぐ断線しそうで怖い。メモリーワイヤーは意外と柔らかくもうちょっと硬くてもよかったかなと思った。

・オーグライン
 音場はLuneには及ばないが純正よりかは広い。高音の煌びやかさが特徴的だがボーカルにも艶が出るし低音もそこそこ締まる(Luneより締まる)。乾燥していた音が瑞々しく生まれ変わるような感覚。ボーカルもあまり遠い印象は感じず帯域のバランスがなかなかいい。アコギの生々しさも結構改善する。Luneに対してこちらの線は形状記憶合金みたいな感じで癖がつきにくいので収納して癖がつきにくいのは個人的には○。

<追記>====================================================
Luneとオーグラインはどちらがいいかは微妙に判断がつきにくいですね。
音に艶が煌びやかさを付加したいならオーグだし、そのイヤホンのクオリティアップを狙うならLuneかなぁ…
クリアでモニターライクなLuneも捨てがたいと感じるのでオーグ好きな私でも判断が難しいですorz
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DSCF1490.JPG


例えば純正ならSR-71Aと合わせたくなるし、LuneだったらPicoと合わせたくなります。
Luneに71Aだと刺激がなさすぎでかなり繊細な音になるので自分はあまり好きではないです。Dockケーブルはどの組み合わせでもオーグラインよりもCV-4.2の方が無難な気がしました。

一方リケーブルがオーグラインだとどちらのアンプとも合わせてもいい感じでした。

無難に71Aというのも悪くないですが、自分はPicoの方が相性がいいと思いました。

71Aも低音の迫力がまし、高音の抜けもいいですが、Picoの空間表現と10pro modの相性が抜群によく感じました。Picoの方が音に包み込まれる感があり、低音も点として聴くというより芯はあるものの空間全体で感じられる低音でこちらの方が官能的でした。
オーグラインリケーブルとPicoなら高音の丸みもそんなに気にならないので最近はCV-4.2+Pico+10pro mod(オーグラインリケーブル)がお気に入りです。

単純な音場の広さや音のクオリティを優先すれば断然71Aなので使い分けは十分できそうです。


DSCF1515b.jpg


思うままに書いてたらやたら長文になってしまいましたが、音・シェルなど総合的にみれば非常に満足しています。

音だけに関して言えばもっと上の音が聞いてみたいというのが正直なところですが、電車などで使うことを考えると十分な音質だと思います。

もし、今度発表されるNullのオリジナルが自分の好みに近かったらためらいなくIYHしてしまうかもしれません…

言い忘れましたが、ホントに駄耳なんであくまで一個人の感想ということで鵜呑みにしないでくだされば幸いです。
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