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2win差動式ヘッドホンアンプv6の感想など [2win差動式ヘッドホンアンプv6]

鳴らしこみが完了したっぽいので外観から使いやすさも含めてレビューしてみようと思います。



まずは外観や使いやすいさからです。


<外観・使いやすさ>

気に入った点

・ケースサイズが66.5mm x 92mm x 21mmとコンパクトな点。

同じディスクリートポタアンのHA10miniよりも体積的には若干大きいですがHA10miniと同様に高さが21mmなのでコンパクトで使いやすいです。


・タカチのケースを使っていることもあり見た目もいい。
個人的には角が丸い所がいいです。


・リチウムイオン電池&充電回路搭載で電池交換の手間がない。
これは本当に素晴らしいです。自分みたいに電池交換したりするのが嫌いな人にとっては最高です。

・USB充電なのでPCでもモバブでも充電できる。
専用のアダプタなどが必要なく、スマホの充電器やPCで充電できるのは助かります。



惜しい点

・ケースがプラスチック製なのでノイズを拾いやすい(スマホの近くに置いているとたまにノイズがのる)

この点はポータブルとしてはちょっとマイナスかもしれません。ボリュームノブを触っている時にもたまにハムがのったりします。金属製の薄いケースがあればそっちに移植した方がいいのかもしれません。


どうしても金属ケースで使いたい場合はタカチのKCS型オールアルミケースカスタムケース工房で特注すればいけるかも?
タカチのKCS型だと幅の制約があるため20mm x 70mm x XXmmと横幅が5mmほど長くなってしまいそうです。


・USBコネクタがminiBなのでスマホと同じケーブルでは充電できない

USBで充電できる点は大変素晴らしいのですが、個人的にはスマホと同じMicroタイプのコネクタだったらさらに使いやすかったかもしれません。Micro Bコネクタに置き換える場合はコネクタの裏表を逆にして空中配線してコネクタを基板にエポキシボンドでガチガチに固めればできるかもしれません。



・音楽を聴きながら充電ができない点

これができればさらに嬉しいです。ただ別に必要条件ではないです。鳴らしこみしながら色々と聴きたい初期にちょっと困るかなと。もしくは出先で聴いてる時に突然切れた時とかでしょうか。
リチウムイオン電池の2直列の両電源の場合にこれを実現するにはどうすればいいんだろう・・・?回路知識に乏しいので自分にはわかりません…


と、ここまでが外観や使いやすさに関して。十分すぎるほど使いやすいですし頒布していただいているので文句などあり得ないのですが、さらに自分好みに染めようと思えば染められる余地はありそうです。こういった点は製品ではなく頒布品(キット)の最高の利点ですね。






それでは本題の音に関して。

<音の評価>

試聴環境は
iPod Touch 4G -> Algorhythm Solo(アッテネータ入り) -> 今回のアンプ - > SE530x6とUERM

ケーブルは Dockケーブル:CypherLab純正、ラインケーブル:Bispaオリジナル?8N銅

です。


一応手持ちのヘッドホンのATH-AD700やTakstar PRO80でも試聴はしていますが、今回はイヤホン専用機としての使用を考えているのであまり書きませんが、やはりヘッドホンだと据え置き用に作ったぺるけ式の方が余力のある音がします。どっちみち上記のヘッドホンをポータブルで聴くはずもないので割愛。



今回評価するhaigaさんのアンプの構成は

・1/4Wサイズの抵抗のみBispaのLGMFSAシリーズを使用
・負帰還抵抗の定数と最終段Trのエミッタ抵抗の定数を変更。終段アイドル電流は10~12mAです。

上記以外はhaigaさんから頒布されたトランジスタ、電解コンデンサを使用しています。



まずパッと聞いてみると出力コンデンサがない影響だからか低域の下の部分が強調されて聴こえます。全体的に深みのあると言いますか、ウォームで聴きやすい音作りのようです。低域の主張が強いことも有り若干エネルギッシュな印象も受けます。

低域に関してはもう少し解像感と言いますか音の分離があると嬉しいのですが低域が中々攻撃的でこれはこれでリスニング向きだと思います。個人的にはもう少し引き締まったタイトな低音が主張して来る方が好みです。


手持ちではJDS LABSのC5の用に解像感重視でモニター寄りな音と対極にあるような印象です。
音の細かいディテールが聞き分けられるのはくっきりした音色のC5ですが、音場の広がりや低域の余裕のある音は2win式に分があるように思います。

どちらも能率の高いカスタムIEMでもホワイトノイズはほとんどなくIEMでも静かな曲を満喫できました。

一方、DC15V使用、据え置き用で組んだぺるけ式と比較してみると、やはり全体的にぺるけ式に軍配があがるものの、ポータブルとして、あのサイズでこの音が出せるのは個人的にすごいと思います。
もちろんfi.Qなどの大型のPHPAと比べると若干ながら見劣りする部分もありますが、充電回路内蔵、そしてこのサイズでこの音のクオリティーならば結構需要があるようにも思えました。

全体的にぺるけ式のヘッドホンアンプを聴いたような全体的に大きな癖がなく、柔らかい音色で聴いていて心地がいいですね。ただ、音の響きは圧倒的にぺるけ式の方がいいです。これはもしかしたら初段増幅部の2SK170だったりダイヤモンドバッファ最終弾の2SC3421/2SA1428などの石の影響が大きいのかもしれないです。

それと小型ディスクリートならばやはりHA10miniとの比較が一番適切のような気がしますが、残念ながら持っていないので比較ができません。HA10miniも興味はありますが電池交換式なのが少しだけネックなんですよね。今後もしかしたら組んでみるかもしれません。


色々と褒めちぎってばかりではありますが、やはりそれでもポータブルの域は出ない音ですしぺるけ式の方が低域含め余裕のある音が鳴ることは事実なのでポータブル用途でイヤホン使用に限定して言うならば個人的にオススメかなと思います。

私の手持ちのヘッドホンでは音量を上げると若干ですが音に余裕がなくなってくる印象だったのでおそらくイヤホンや鳴らしやすいヘッドホンだといいのではないかと。



全体的な総評としては
・小型でリチウム電池内蔵、充電もUSBからと非常に使い勝手がいい
・表面実装品はリフロー済、部品点数が少ない、オフセットをちょうせするだけなので簡単に組み上がる
・小型のサイズながら深みのある、まろやかで心地いい音

と好印象な点が多かったです。

暫くはこのアンプをバッグに入れて持ち歩きたいと思います。
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